公開:2023.05.17 更新:2023.05.24
造作キッチンで理想のキッチンを!メリット・デメリットと後悔しない3つのポイント
欲しい機能や理想のデザインを実現するため、「造作キッチン」を検討している方も多いでしょう。
造作キッチンは世界でたった1つのオリジナルキッチンのことで、既製品にはない自由度の高さが魅力だといえます。
しかし、費用が高額になるなどネックな部分もあるため、入念な計画やシミュレーションが必要です。
そこでこの記事では、造作キッチンのメリット・デメリットを解説します。
後悔しない3つのポイントも紹介するので、検討している方はぜひ参考にしてください。
造作キッチンとは?
造作キッチンとは、好みの素材やデザイン・求める機能を反映した一点もののキッチンのことです。
工務店やリフォーム会社が設計を担当したり、大工や家具職人が製作したりすることで、依頼主の目的や用途に合わせてカスタマイズを行います。
キッチン全体のレイアウト、家具の配置、キャビネットのサイズ、収納スペースなどを自由に決められるのが特徴です。
造作キッチンは、料理にこだわりのある方やおしゃれなキッチンを求めている方、家全体の雰囲気に合ったキッチンを作りたい方などにおすすめだといえます。
システムキッチンとの違い
「システムキッチン」はメーカーのカタログから選ぶ既製品キッチンのことなので、イチからカスタマイズできる造作キッチンとは大きく異なります。
システムキッチンは一枚板の天板の上にシンク・コンロ・収納・作業台が一体化しているのが特徴で、レイアウトパターンやオプションが豊富なため現在でも人気です。
また、手間のかかる造作キッチンとは違い、費用を抑えられる傾向にあります。
【関連記事】【2023年版】おすすめキッチンメーカー3社をわかりやすく比較
造作キッチンのメリット
造作キッチンのメリットは、以下の3つです。
- キッチンカウンター下収納など自由な設計ができる
- 素材を統一しておしゃれなキッチンカウンターができる
- キッチンの背面収納・前面収納も可能
メリットが多いと感じたら、造作キッチンが向いているでしょう。
メリット①:キッチンカウンター下収納など自由な設計ができる
造作キッチンのメリット1つ目は、「自由な設計ができる」点です。
例えば、以下の機能やデザインを導入・採用できます。
・キッチンカウンター下収納など好きな位置に収納を設置できる
・棚や引き出しの数などを指定できる
・人工大理石やタイルなどさまざまな素材の天板を配置できる
・導入設備にメーカーの縛りがない
既製品とは異なり、サイズ・位置・設備を自由に決められるため間取りや自身の使い勝手に合わせて決められるのが魅力です。
シンクを2つ設置したい・作業スペースを広くしたいなど細部までカスタマイズできるので、こだわりの多い方でも理想を実現できるでしょう。
メリット②:素材を統一しておしゃれなキッチンカウンターができる
造作キッチンのメリット2つ目は、「素材を統一できる」点です。
カウンターをはじめとして素材を自由に選べるため、部屋全体の素材・カラーと合わせて統一感を出せます。
例えば、木目を合わせたい、和の素材を取り入れたいなどリクエストができるため、おしゃれを追求できるのが特徴です。
既製品のバリエーションから選んだり組み合わせたりして、キッチンだけ雰囲気が浮いてしまうといった失敗もないでしょう。
メリット③:キッチンの背面収納・前面収納も可能
造作キッチンのメリット3つ目は「背面収納・前面収納も可能」な点です。
造作キッチンであれば、パントリーやレンジボードの役割を持たせた背面の引き戸収納やカウンターと一体化した前面収納を導入できます。
備蓄食料や家具、家電をキッチンに集約できるため、パントリーまで往復する手間やストレスもありません。
レンジやトースターなど家電にぴったり合う収納幅に指定できるので、デッドスペースが生まれにくいのもメリットです。
【関連記事】パントリーとは?メリット・デメリットや後悔しないための注意点を解説
造作キッチンのデメリット
造作キッチンのデメリットは、以下の3つです。
- 価格が高くなりやすい
- 職人の力量で差が出る可能性がある
- 完成するまで実物を見れない
「想像とは違った」と後悔しないためにも、設計前にデメリットを確認しておきましょう。
デメリット①:価格が高くなりやすい
造作キッチンのデメリット1つ目は、「価格が高くなりやすい」点です。
デザイン・素材・設備をイチからカスタマイズできる反面、一点もののため大量生産された既製品より高額になる傾向があります。
具体的なイメージを持っていないことも、費用が高くなる原因の1つです。
憧れの機能やデザインを全て詰め込んだり素材を高級にしたりすることで、多額の費用を必要とする場合があります。
ただし、既製品もオプションを増やすと費用が増すため安く済むとは言い切れません。
予算と優先する機能・デザインを決めておくことが重要です。
デメリット②:職人の力量で差が出る可能性がある
造作キッチンのデメリット2つ目は、「職人の力量で差が出る」点です。
工務店によって得意分野や経験値が異なるため、必ずしも希望通りになるとは限りません。
工務店の実績や職人の力量を確かめずに発注すると、使い勝手が悪くイメージとは違う仕上がりになる可能性もあります。
見た目やデザイン性を追求するあまり不具合が発生する可能性も高く、設計者との入念な打ち合わせやシミュレーションが鍵となるでしょう。
デメリット③:完成するまで実物を見れない
造作キッチンのデメリット3つ目は、「完成するまで実物を見れない」点です。
既製品であればショールームで確認できますが、造作キッチンはオリジナルなので完成まで仕上がりが分かりません。
また、施工期間が長いため、実物を確認するまでに時間がかかるのもデメリットです。
デザイン・機能ともに想像と違う仕上がりになる可能性もあり、工務店や職人とのイメージ共有が肝だと言えます。
自身の希望するデザインやイメージについて、写真など具体的なビジュアルを用いて打ち合わせするとミスマッチを減らせるでしょう。
造作キッチンで後悔しないための3つのポイント
造作キッチンで後悔しないための3つのポイントは、以下の3つです。
- 造作キッチンの実績がある会社に依頼する
- 天板の素材と収納、ダイニングのバランスを考える
- どのような造作キッチンにするかイメージをつけておく
ポイントを押さえれば、理想のキッチンを実現できるでしょう。
ポイント①:造作キッチンの実績がある会社に依頼する
理想と機能性を両立させるためにも、造作キッチンの実績がある会社に依頼しましょう。
実績のある会社を選べば、専門の職人やノウハウを持っているため失敗するリスクを減らせます。
例えば、希望するデザインが機能性を損なう可能性もあり、プロ目線のアドバイスで失敗を回避できるのが特徴です。
会社の公式ホームページから実績を確認できるケースが多いので、仕上がりや設計の流れを事前にチェックしてください。
ポイント②:天板の素材と収納、ダイニングのバランスを考える
統一感やデザイン性を向上させるため、天板の素材と収納、ダイニングのバランスを考えましょう。
キッチンの高さやサイズは使用者の身長や間取りの大きさで自動的に決まりますが、天板の素材・収納は自由に決められます。
天板と収納はキッチンの中でも占めるスペースが広いため、印象を決定付けるキーポイントです。
ステンレスと木など造作キッチンでよく利用される組み合わせはありますが、ダイニングや部屋全体のバランスを考慮して統一感のある素材を選ぶことが重要となります。
ポイント③:どのような造作キッチンにするかイメージをつけておく
予算や仕上がりに大きく影響するので、どのような造作キッチンにするかイメージをつけておきましょう。
具体的なイメージがないまま進行すると、希望する機能やデザインを全て反映しようとするため全体の統一感がなく、使い勝手の悪いキッチンになります。
また、要らない機能や素材を利用して予算オーバーとなる可能性もあるので、注意が必要です。
料理の工程やライフスタイルに合わせた全体のイメージを固めておき、工務店とシミュレーションを重ねながら決定すると良いでしょう。
まとめ:造作キッチンについて
造作キッチンとは、素材・デザイン・機能をイチからカスタマイズして作るオリジナルのキッチンのことです。
自由な設計ができる・おしゃれなキッチンが実現できるなど多くのメリットがあり、細かなこだわりまで反映できます。
一方で、費用が高額になったり、完成するまで実物が見れなかったりするなど、デメリットもあるため注意してください。
全体のイメージを持ちつつ、造作キッチンの実績がある会社に依頼すれば理想のキッチンを実現できるでしょう。
【関連記事】アイランドキッチンとは?間取り決める5つのポイントや価格相場を解説
【関連記事】造作家具とは?置き家具との違いやメリット・デメリットを徹底解説
【関連記事】新築の内装の決め方を8ステップで徹底解説!実例やよくある失敗も紹介
造作キッチンを取り入れれば、料理やキッチンへの理想・こだわりを実現できます。
造作キッチンのメリットは、以下の3つです。
メリット①:キッチンカウンター下収納など自由な設計ができる
メリット②:素材を統一しておしゃれなキッチンカウンターができる
メリット③:キッチンの背面収納・前面収納も可能
アサヒグローバルホームでは造作キッチンの実績があり、お客様の希望を実現できる技術・ノウハウを提供します。