公開:2023.10.27
土地ありで家を建てるのにいくらかかる?費用相場と内訳・注意点を解説
新しい家を建てる際に最も気になるのは、やはり費用ではないでしょうか。まず予算を決めることが、家づくりの最初のステップと言えます。
家づくりの予算を決めるためには、土地の有無や希望する建物の規模などによって費用が大きく変わることを理解することが重要です。また、3大都市圏ごとに建築費用が少し異なることも把握しておくとよいでしょう。
この記事では、既に土地をお持ちの方が家を建てる際に必要な費用に関する情報を、さまざまな視点から詳しく解説していきます。
経験と実績が豊富な工務店によるアドバイスを、ぜひ新居の建築にお役立て下さい。
目次
3大都市圏別の土地ありで家を建てる費用相場
ここでは、3大都市圏別に土地ありで家を建てる際の費用相場を紹介します。
まず東京・首都圏の場合は、全国平均よりも8%ほど高くなっており、具体的な費用相場としては、土地ありの場合で4,015.9万円です。
次に関西・近畿圏の費用相場は、土地ありの場合で3,990.5万円となり、全国平均よりも約7%高くなっています。
また、名古屋・東海圏では土地ありの場合の費用相場は3,788.0万円で、全国平均と大差はありませんが、わずかに高くなっています。
これらの結果をもとに、3大都市圏ごとのおよその費用相場を以下にまとめました。その他の地域や、全国平均とも比較できるので参考にして下さい。なお、これらの費用相場はあくまで目安であり、具体的な家の広さや仕様、地域によって変動します。
地域 | 費用相場(土地ありの場合) |
東京・首都圏 | 4,015.9万円 |
関西・近畿圏 | 3,990.5万円 |
名古屋・東海圏 | 3,788.0万円 |
その他の地域 | 3,502.3万円 |
全国平均 | 3,715.2万円 |
引用元:独立行政法人住宅金融支援機構|令和4年フラット35利用者調査
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土地ありで家を建てる際にかかる費用の内訳
土地ありで家を建てる際にかかる費用の内訳は、おもに次の3つです。
- 建物本体価格
- 付帯工事費用
- 諸費用
それぞれの要素を詳しく見ていきましょう。
建物本体価格
建物本体価格は、実際に住宅を建てるときの建築費用のことを指します。ただし、建物そのものだけではなく、内部の仕上げや設備、建てる前の設計費用も含まれます。
また、場合によっては地盤調査や基礎工事、外構工事なども一部含まれることがあります。
建物本体価格は、費用の中でも最も大きな金額を占めるので、建てる住居の選定や施工業者などによって大きな差が生じることを念頭に置いておきましょう。
付帯工事費用
付帯工事費用とは、建物の周囲や敷地に関連する工事の費用のことです。
具体的には、基礎工事、地盤改良、外構工事(庭づくりや駐車場の整備など)、配管工事(ガス、水道、電気など)、塗装工事などが含まれます。
付帯工事は、建物の完成度や耐久性に大きな影響を与えるので、その予算の確保はもちろん、計画通りに工事が進行することも重要。
適切な予算計画を立てるためには、これらの要素を詳細に把握するとともに、工事のスケジュールを施工業者と十分に話し合っておきましょう。
諸費用
諸費用には、建築や不動産取引に伴うさまざまな諸経費が含まれます。
具体的には、土地の登記手続きにかかる登録免許税や不動産取得税、住宅ローンの手数料、火災保険料、仲介手数料などが一般的です。
これらの費用は建物本体価格や付帯工事費用とは異質なものですが、家を建てるプロセス全体に関わる重要な費用となります。
諸費用についても見落とさずに計画を立て、予期せぬ負担を避けるようにしましょう。
土地ありで家を建てる際の費用面で気をつけたいこと
土地ありで家を建てる際には、費用面で気をつけたいポイントがいくつかあります。
まず重要なことは予算設定で、頭金と住宅ローンの返済額を明確にした上で、建築費用やその他の費用とのバランスを調整することが大切。
また、予算内で家を建てるためにはデザインの工夫も一つの方法で、シンプルな形状やデザインを選ぶことで建築費用を抑えることもできます。
施工業者の比較も重要で、複数の見積もりをとって比較検討することで、予算内での家づくりが現実的になるでしょう。
また、希望条件には優先順位をつけて、無駄な費用をかけないようにすることも大切です。さらに、詳細な資金計画を立て、想定外の費用を見逃さないように注意しましょう。
最終的には理想と現実のバランスを取ることが大切で、妥協点を見つけることで満足度の高い家づくりが実現できます。
土地ありで家を建てる流れ7ステップ
土地ありで家を建てる際の流れは、おもに次の7ステップです。
- 予算を検討する
- 理想のイメージを描いて家族と共有する
- 工務店を探す
- 間取りプランや見積もりの提案を受ける
- 工事請負契約を締結する
- 詳細な打ち合わせでプランを決める
- 着工・竣工・引き渡し・入居する
ステップ①:予算を検討する
土地ありで家を建てる際に最も重要なステップのひとつが、適切な予算を検討することです。
予算は、建物の規模やデザイン、設備などに大きく影響されます。自分たちのライフスタイルや将来のプランに合わせて、どれくらいの費用をかけるべきかを考慮することが重要です。
また、住宅ローンを検討する際には、返済計画をしっかり立てましょう。
ステップ②:理想のイメージを描いて家族と共有する
家族全員が納得できる理想の家を建てるためには、まず家族みんなで意見を出し合い、共通の理想を描くことが大切です。
プロセスとしては、まず家族のニーズをヒアリングし、インテリアや外観などの希望を集めてみます。
そのうえで優先順位を設定し、どこまでの希望が予算内に収まりそうなのかを把握して、家族間で共有しましょう。
しっかりコミュニケーションを取ることが、実際に住み始めてからの快適さにも影響してきます。
ステップ③:工務店を探す
理想の家を建てるためには、信頼できる工務店を見つけることが不可欠。
工務店の選び方のポイントは、まず実績と評判を確認することと、工務店のコンセプトや得意分野が自分たちの理想と合致するかを確認することです。
家づくりの方向性やデザインスタイルが一致する工務店を選ぶことで、共通のビジョンを実現しやすくなります。
また、家づくりは長期間にわたるプロジェクトになるので、工務店とのコミュニケーションが円滑かつスムーズに行えるかを確認しましょう。
ステップ④:間取りプランや見積もりの提案を受ける
選んだ工務店から提案された間取りプランや見積もりを受ける際には、希望条件が反映されているか、予算内に収まっているかを確認してください。
また、提案の柔軟性についても併せてチェックしておくと安心です。ほかにも、提案されたプランに対して、細部のカスタマイズや変更が可能かどうかを尋ねてみましょう。
たとえば、家族の要望に合わせて、間取りやデザインを調整できるかは重要なポイントです。これらのポイントを考慮して、納得のいくプランを選びましょう。
【関連記事】工務店の見積書の見方とは?テンプレートと3つのポイント、住宅費用相場を解説
ステップ⑤:工事請負契約を締結する
工務店との信頼関係が確かなものであると感じられたら、工事請負契約を締結します。
契約のおもなポイントは、契約内容の明確化、追加工事や変更の対応、保証やアフターサポートです。契約書に含まれる内容や条件は、必ず細部まで確認しましょう。
工事の内容、品質基準、納期、価格、支払いスケジュールなどが明確に記載されていれば安心。
追加工事に関するルールと、工事完了後の保証やアフターサポートの確認も忘れずに行いましょう。
ステップ⑥:詳細な打ち合わせでプランを決める
工事が始まる前に、詳細な打ち合わせをして、最終的なプランを確定させましょう。
具体的には、内装や設備、仕上げの素材など、細部にわたる内容です。内装や素材の選定内容は、床材、壁材、キッチンカウンターなどが該当し、設備は、照明や給湯器、エアコンなどを指します。
仕上げの決定は、壁の色や床の仕上げ、キッチンのデザインなど、家の印象を左右する部分です。
あらかじめ打ち合わせの頻度や方法を工務店と調整しておくと、リアルタイムで進捗を確認しながら、細部の調整や変更が行いやすくなります。
ステップ⑦:着工・竣工・引き渡し・入居する
着工から竣工までの流れは、着工後、基礎工事から骨組み、外装や内装の施工、設備の設置といった順です。
工程や進捗を工務店と共に確認しながら、工事が進むのを見守りましょう。竣工時には検査が行われるので、問題がないか確認します。
工事が完了したら、工務店から引き渡しの手続きが行われます。引き渡し前に最終チェックをして、納得がいく状態か確認しましょう。
問題がなければ家族で新しい家に引越し、新たな生活がスタートします。
まとめ:土地ありで家を建てる費用を理解して理想の住まいを実現
土地ありで家を建てる際には、3大都市圏ごとの費用相場を把握し、建築本体価格、付帯工事費用、諸費用の内訳を理解しましょう。
家族の希望を反映した理想のイメージを描くとともに、いかにして希望を予算内に収めるかが鍵です。
契約する工務店を慎重に選択するために、提案されたプランや見積もりの内容をよく比較検討しましょう。新しい家づくりならば、お施主様のご希望に対して柔軟な対応が可能なアサヒグローバルホームにお任せください。
アサヒグローバルホームとともに、理想の家づくりを実現するためのステップをしっかりと踏んで、満足のいく住まいを実現させましょう。
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