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公開:2024.01.26

薪ストーブのある家づくりのポイントは?メリット・デメリット・実例を解説

薪ストーブ

理想の家づくりを考えたときに、薪ストーブを導入したいと考える人もいるでしょう。キャンプブームもあり、自宅で焚き火をする感覚を味わえる薪ストーブのある暮らしが注目を集めています。

エアコンや電気ストーブにはない、薪ストーブならではの温もりを感じられるものの、デメリットや間取りの注意点などもあります。

この記事では、薪ストーブを採用するメリット・デメリットを詳しくまとめました。

薪ストーブのある家の間取りづくりのポイントや実際の施工例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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薪ストーブがある家の3つのメリット

薪ストーブがある家のメリット

薪ストーブがある家ならではのメリットは以下の3つです。

  1. リラックス効果がある
  2. 災害時や停電時にも利用できる
  3. 直火で料理することもできる

 

メリット①:リラックス効果がある

薪ストーブは火を直接扱うので、ゆらめく炎を見ることによるリラックス効果を期待できます。炎を見ると、どこかホッと安心できる気持ちになる人は多いでしょう。

夜に照明を落として過ごせば、まるで焚き火をしているかの感覚を味わえます。

薪ストーブを囲むように家族が自然と集まり、コミュニケーションをとる機会も増えるでしょう。薪ストーブのある暮らしは、居心地のよい空間づくりに一役買ってくれる存在と言えます。

 

メリット②:災害時や停電時にも利用できる

薪ストーブは電気やガスを使用しないので、災害時や停電時にも利用できます。

災害時に暖を取れるのはもちろん、明かりを灯す役割も担うので、もしものときに安心できるでしょう。

ライフラインが寸断する可能性はゼロではなく、震災に備えて検討する余地があると言えます。

 

メリット③:直火で料理することもできる

薪ストーブなら、直火を利用した料理を楽しむことも可能です。

災害対策にも関連しますが、薪ストーブは火を使っているため、弱火でじっくり煮込むような料理にはピッタリ。

お湯を沸かせば、水蒸気が加湿器代わりにもなるでしょう。

料理に使うことも想定する場合は、天板が活用できるタイプの薪ストーブを選ぶのがおすすめです。

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薪ストーブを導入する3つのデメリット

薪

薪ストーブはメリットだけでなくデメリットもあります。中でも、以下の3つは導入前に押さえておきましょう。

  1. すぐに部屋を暖めるのは難しい
  2. 薪の用意やメンテナンスが大変
  3. 設置コストがやや高い

 

デメリット①:すぐに部屋を暖めるのは難しい

薪ストーブの場合、部屋をすぐに暖めるのは難しく、暖房の効率性や即効性を求めるには不向きです。

石油ファンヒーターやエアコンの場合、スイッチを入れればすぐに室内を温められます。タイマーを使えば、起床時間に合わせて起動させることも可能です。

忙しい朝に薪ストーブの火をつける作業も大変で、暖まった頃には家を出発しなければならない場合もあるでしょう。

自宅で焚き火感覚を味わえる贅沢な経験ができる一方、使い勝手の側面でやや劣る点はデメリットと言えます。

 

デメリット②:薪の用意やメンテナンスが大変

薪ストーブを継続的に使用するには、燃料である薪の用意が欠かせません。加えて、ストーブそのもののメンテナンスも必要な点はデメリットと言えます。

薪は乾燥させないと燃えにくいうえに、乾燥させたとしても大量の薪を保管するスペースも確保しなければなりません。

調達方法と保管方法を事前に考えておく必要があるため、都心部の狭小住宅には不向きです。

また、薪ストーブ本体や煙突のメンテナンスには金銭的・時間的コストがかかり、煙突の掃除は高所作業のため危険性もあります。

 

デメリット③:設置コストがやや高い

薪ストーブの設置は、エアコンや石油ファンヒーターの購入に比べてコストがかかるのもネックです。

薪ストーブの設置には、本体費用以外にも、以下の費用がかかります。

  • 煙突や炉台・炉壁の材料費
  • 設置工事費
  • 薪の調達費
  • 定期的なメンテナンス費


薪ストーブの型式や使用する材料によりますが、少なく見積もっても70〜80万円ほどの費用がかかります。

災害対策の側面もあるため、設置の目的や使い道を踏まえて慎重に検討しましょう。

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【関連記事】家づくりで後悔しやすい5つのポイントを解説!コツを押さえて失敗を防ごう

 

薪ストーブとペレットストーブの違い

薪を割る人

最近では、薪ストーブだけでなくペレットストーブを採用するケースも増えています。

ペレットとは、木を粉砕して乾燥、圧縮して小さく固めた燃料のことです。

いずれも燃やす材料は木材である点は同じですが、ペレットの場合は調達しやすいメリットがあります。また、ペレットストーブの場合は電気を使用するタイプもあるため、一般的なストーブと同じような使い方も可能です。

ペレットストーブのほうが灰の量や煙も少ない一方、火力は弱めで炎のゆらめきが少ない点がネックと言えます。

それぞれに一長一短あり、薪の調達がネックになる人はペレットストーブを検討してもよいでしょう。

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薪ストーブがある家の間取りづくりのポイント

家づくりのポイント

薪ストーブを採用する場合における、間取りづくりのポイントは以下の2点です。

  1. 熱の対流しやすさを考慮する
  2. 吹き抜けで家全体を暖める

 

ポイント①:熱の対流しやすさを考慮する

薪ストーブを採用する場合は、放出される熱の流れを特に意識しましょう。

暖かい空気は上に溜まる性質があるので、シーリングファンなどで空気を循環させるのがポイントです。

前提として、部屋のサイズに合わせた薪ストーブの用意が欠かせません。また、薪ストーブの位置にも配慮しましょう。

薪ストーブは部屋の中央に配置できると、四方を温めやすくなるので一番効果的です。

 

ポイント②:吹き抜けで家全体を暖める

薪ストーブを設置する際は、上下階を分けず、吹き抜けを取り入れて家全体を暖めるようにしましょう。

先ほども解説したように、暖かい空気を効率よく循環させるには、熱が室内を移動して対流する構造にするのが大切です。

なお、薪ストーブを採用するのはリフォーム時よりも新築時が一般的で、間取りを検討する段階でデザインや仕様を決めていく必要があります。

薪ストーブを導入したい人は、施工事例を踏まえて間取りのイメージを具体的に膨らませておきましょう。

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【関連記事】家づくりの”6つ”の工程と期間の目安【マイホームの購入を検討中の方へ】

 

薪ストーブがある家づくりの実例紹介

薪ストーブを実際に取り入れた施工例を2つ紹介します。

  1. 家族と楽しむアイデア満載、薪ストーブのある家
  2. 男の隠れ家、妻のアトリエがある趣味を愉しむ家

 

実例①:家族と楽しむアイデア満載、薪ストーブのある家

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「家族と楽しむアイデア満載、薪ストーブのある家」のポイントは以下の2つです。

  1. リビング内に薪ストーブを採用
  2. 2階に室内干しスペースを設置


こちらの家では、LDKに薪ストーブを採用しました。

ブラックのレトロでアメリカンなデザインと室内のインテリアがマッチし、オリジナリティあふれる空間に仕上がっています。

薪ストーブ

薪ストーブの上は調理ができるのはもちろん、やかんをおけば加湿器代わりに。

ゆらめく炎を見ながらソファでくつろげる空間を実現しました。

室内干しスペース

2階には吊り下げ式の室内干しスペースを設置。

煙突から発される熱を有効活用し、洗濯物を干す際も一役買っています。

 

実例②:男の隠れ家、妻のアトリエがある趣味を愉しむ家

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「男の隠れ家、妻のアトリエがある趣味を愉しむ家」のポイントは以下の2つです。

  1. リビングにペレットストーブを採用
  2. ペレットストーブとエアコンを併用して使い勝手もバッチリ


こちらの家では、キッチンとリビングの間にペレットストーブを採用しました。

エアコンを設置することで、ペレットストーブの熱を効率よく広げられるのはもちろん、室内の温度調整がしやすくなります。

ペレットストーブ

温かみのある空間づくりに一役買ってくれるペレットストーブは、煙の排出も少なく、配管(煙突)は横方向になっているため省スペースでも設置可能。

リビング

リビングは背の低い家具で統一し、空間が広く見えるように工夫しています。

琉球畳を敷き詰めた小上がりの和室はリビングインテリアと馴染むように設計し、アジアンとフレンチをミックスさせたオリジナリティのある空間を実現しました。

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まとめ:薪ストーブのある家で理想の住まいを実現

LDK

薪ストーブのある家のメリットと導入するデメリットをおさらいしましょう。

メリット デメリット
・リラックス効果がある

・災害時や停電時にも利用できる

・直火で料理することもできる

・すぐに部屋を暖めるのは難しい

・薪の用意やメンテナンスが大変

・設置コストがやや高い


薪ストーブのある家づくりの際は、
熱を効率よく対流させる構造を意識しつつ、吹き抜けを設置したりシーリングファンを設置したりするのがおすすめです。

本記事の内容を参考に、薪ストーブのある家づくりを検討してみましょう。

アサヒグローバルホームでは、薪ストーブのある家づくりだけでなく、お客様のさまざまな理想を叶えるお手伝いをしています。以下の施工事例ページでは、各テイストの素敵な住まいを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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