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公開:2023.06.28   更新:2023.09.22

新築でダウンライトで後悔しない!ポイントや施工事例3選

ダウンライトのダイニング

新築を建てる際に、ダウンライトを取り入れたいと考える方も多いでしょう。

ダウンライトは壁に埋め込む照明のため、天井がフラットになり、部屋全体をスッキリと見せてくれます。

部屋全体を明るくしたり、明かりが必要な場所にはスポットライトのように照らしたりするなどの工夫次第でさまざまな活用法があります。

しかし、ダウンライトは1度設置すると移動が難しい照明です。ダウンライトを設置した後に、眩しい・思っていたより明るさが足りないなど後悔する方もいます。

そこで本記事では、新築を建てる際にダウンライトで後悔しないための間取りを3つ紹介します。

ダウンライトの種類や、メリット・デメリットも詳しく紹介しているので、ダウンライトを採用しようか検討中の方は参考にしてください。

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ダウンライトとは?

子供部屋

ダウンライトは、天井に明かりを埋め込む形の照明です。

天井から吊り下げるペンダントライトや、天井に取り付けるシーリングライトとは違い、存在を主張せず部屋をスッキリと見せてくれます。

また、ダウンライトは天井がフラットになるため、開放的な印象になるでしょう。

ダウンライトは、1つ1つの明かりが小さい照明のため、1つだけ設置しても明るさが足りません。

そのため、複数同じ場所に配置したり、他の照明と組み合わせて使ったり工夫が必要です。

 

ダウンライトの種類

ダウンライトの種類には、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 一体型
  2. 交換型
  3. 角度調整の有無

一体型は、照明器具と電球を組み合わせたタイプです。LED電球を採用しているものが多く、寿命は約10年と白熱電球に比べると長持ちします。しかし、電球が切れてしまった場合、自分で交換できません。業者を呼んで、交換作業してもらう必要があります。

交換型は、照明器具と電球が別々のタイプです。電球が切れた場合には自分で交換できますが、高い場所に設置されることが多いため、交換する際には注意してください。

角度調整ができるタイプは、飾り棚(ニッチ)に設置し、小物やインテリアを目立たせたい時におすすめです。また、角度調整ができないタイプは、一箇所を強調させる目的ではなく、部屋全体を明るくしたい時に用いられます。

 

ダウンライトの大きさ

ダウンライトは、埋込穴によって大きさが変わります。埋込穴はΦ(ファイ)で表示され、直径の大きさを指します。

広範囲を照らしたい時には大きなサイズのダウンライト、小さいサイズは部分的に照らしたい時など、設置場所に合わせて大きさを選択してください。

小さいダウンライトの中でも、光が出る口径が小さいタイプはピンホールタイプとも呼ばれます。ピンホールタイプは、スポットライトのように活用できます。

 

ダウンライトのメリット・デメリット

LDK

ここでは、ダウンライトのメリットとデメリットを紹介していきます。

ダウンライトのメリットを活かすため、デメリットにも目を向けることが重要です。デメリットも知っておけば、後悔や失敗を最小限に抑えることができるでしょう。

 

メリット

キッチン

ダウンライトのメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 掃除が不要
  2. 狭い空間でも設置可能
  3. 開放的な空間に


ダウンライトは天井に埋め込まれているため、掃除の必要がありません。
ホコリや虫が入り込む心配なく、いつまでも快適に使用できます。

従来の照明では、ランプシェードがぶつかったり、照明を吊り下げる高さが必要だったりと、狭い空間の設置には問題がありました。

しかし、ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明のため、洗面所や廊下など狭い空間でも問題なく設置できます。

また、天井がフラットになるため、天井をスッキリと見せ、開放的な印象を与えてくれるでしょう。

【関連記事】新築間取りの成功例5選!事前のチェックポイントもあわせて紹介

 

デメリット

ダイニング

ダウンライトのデメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 交換必要がかかる
  2. 設置場所以外が暗い
  3. ダウンライトの真下は眩しい

ダウンライトの一体型は、自分で交換ができません。電球が切れた場合には、ダウンライトそのものの交換が必要です。業者に依頼する手間や費用がかかります。

ダウンライトは光が広がりにくい性質があるため、照らす範囲が狭くなってしまいます。

そのため、ダウンライトが設置されている場所から離れると暗いと感じる場合があるため、設置場所には家族の特徴や生活スタイルに合わせた検討が必要です。

明るさが足りない場合には、他の照明と組み合わせて使いましょう。

一方、ダウンライトの真下では、寝転んだ時など光をまぶしく感じます。寝室やリビングにダウンライトを取り付ける場合には、見上げることを想定して設置場所を決めましょう。

 

新築でダウンライトで後悔しないポイント

リビング

新築にダウンライトを設置する際に、後悔しないポイントは以下の3つです。

  1. 配置する数を考える
  2. 明るさや色を調節する
  3. 配置する場所を考える

 


ポイント①:配置する数を考える

ダウンライトの数を考える際には、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 部屋の広さに合わせる
  • 家具の配置に合わせる


部屋の広さに合わせる場合、1畳につき40〜60ワットの明るさが必要
といわれています。

ダウンライトの大きさ・壁紙の色・窓の大きさなどによっても明るさが異なるため、部屋の広さや用途に合わせて設置する数を決めましょう。

家具の配置に合わせる場合、家具をどこに設置するのか、しっかりとしたイメージが必要です。

その際には、将来の家族構成の変化や家具の模様替えのことを考え、角度調整できるダウンライトの設置を検討してください。

 

ポイント②:明るさや色を調節する

照明は、明るさや色によっても部屋の見え方が異なります。

電球の色それぞれの主な用途は、以下のようになります。

  • 昼光色(ちゅうこうしょく):細かい部分まではっきり見える、少し青みがかった明るい白色
    【適正な空間】リビング、子ども部屋
  • 昼白色(ちゅうはくしょく):屋外の太陽光の色合いに最も近い自然な白色
    【適正な空間】リビング、キッチン
  • 温白色(おんぱくしょく):昼白色よりも自然な色合いで、電球色より少し明るい落ち着きのある色
    【適正な空間】ダイニング、寝室
  • 電球色(でんきゅうしょく):朝日や夕日に近い、温白色よりも落ち着きを感じる温かみのある色
    【適正な空間】リビング、寝室


照明を決める際には、色や明るさを調節可能な調光機能がついた照明がおすすめです。人は年齢を重ねると、若かった時に比べ暗く感じるようになります。

そのため、明るさを調整できるような照明であれば、家族構成や求める雰囲気に合わせて長く便利に使えるでしょう。

 

ポイント③:配置する場所を考える

ダウンライトの配置には、主に以下の2つの方法があります。

  1. 分散配置
  2. 集中配置


分散配置は、部屋の天井に均等に配置する方法です。
部屋全体が明るくなるため、内装や家具の配置も選ばず、使いやすい特徴があります。

集中配置は、光を集めたい場所に集中して配置する方法です。明るさにメリハリがでるため、部屋全体をおしゃれな空間へと印象付けられます。

【関連記事】部屋を広く見せる方法3選!家具の配置やレイアウト、配色を解説

新築でダウンライトで後悔しない!施工事例3選

主寝室

新築でダウンライトを取り入れた間取り3選は、以下の通りです。

  1. リビングから繋がる中庭、明るいくつろぎのあるお家
  2. 一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家
  3. 海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス


それぞれの工夫した点や、メリットについて解説します。

 

 事例①:リビングから繋がる中庭、明るいくつろぎのあるお家

明るいリビング
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「リビングから繋がる中庭、明るいくつろぎのあるお家」では、以下の2点がポイントです。

  1. リビングの天井全体にダウンライトを分散配置
  2. 寝室では、ベッドの真上にダウンライトがこないように工夫


リビングの天井全体にダウンライトを分散配置し、明るさを確保しています。

ダイニングキッチン

明るさが必要なキッチンや、ダイニングテーブルの上など設置場所にも工夫しているのも特徴です。

広々した主寝室

寝室では、ベッドの真上にダウンライトを配置しないように工夫しているため、寝転んでも眩しくありません。

 

事例②:一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家

ゆとりあるリビング
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「一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家」では、以下の2点がポイントです。

  1. 空間にメリハリをつけた折り上げ天井とダウンライト
  2. ダウンライトと照明を組み合わせた配置

ダウンライトのリビング

キッチン側には折り下げ、リビング側には折り上げ天井を配置しています。ダウンライトと梁がお部屋のアクセントになり、オープンな空間にメリハリを持たせているのも魅力です。

洗面所

広く取られた洗面所には、ダウンライトと他の照明を組み合わせて配置しています。
明るさが欲しい時にはどちらも利用するなど、状況に合わせて使い分けできるのもポイントです。

ベッドルーム

寝室にも、ダウンライトと照明を組み合わせて配置しています。ダウンライト単体だけ、または照明と組み合わせてみるなど、明るさに合わせた使い方ができます。

 

事例③:海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス

リビング
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「海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス」では、以下の2点がポイントです。

  1. リビングには分散配置、キッチンには集中配置
  2. 斜めになった天井にも設置可能なダウンライト

LDK

リビング側には分散配置で全体的に明るく、キッチン側には集中配置を採用し、空間にメリハリができています。

ロフトの子供部屋

お子さんの部屋のロフト部分にも、ダウンライトが設置されています。また、斜めの天井にも問題なく設置可能なため、空間を最大限に活用できるのもメリットです。

 

まとめ:新築でダウンライトを楽しみましょう!

小上がりの和室

ダウンライトは明るさにメリハリがつくため、部屋全体がおしゃれな空間へと印象付けられます。ダウンライトを設置する際に、意識したいポイントは設置数・明るさ・設置場所の3つです。

部屋をどのように使うのか、誰が利用するのかをしっかりとイメージしておきましょう。

ダウンライトは移動が難しい照明のため、角度を調節できるものや、調光できるタイプを選ぶのもおすすめです。

本記事で紹介した事例を参考にしながら、新築を建てる際にはダウンライトを活用してください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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