公開:2023.03.14 更新:2023.05.19
30坪で家事動線の良い間取り4選を紹介!おすすめ家事動線6選も解説
30坪の家を建てるにあたり「効率的に家事ができる家をつくりたい」と考える方も多いでしょう。
動線を意識した間取りにすることで、家事の負担は大幅に軽減できます。
家事の方法や担当などはそれぞれの家庭によって異なるため、家族のライフスタイルに合った間取りづくりが重要です。
そこで本記事では、30坪の家で家事動線の良い間取り4選を紹介します。
家事動線について具体的な種類や良い間取りのポイントについても解説するので、間取りを検討中の方は参考にしてください。
目次
家の間取りに関わる家事動線6選
家の間取りに関わる家事動線は以下の6つです。
- 洗濯動線
- 掃除動線
- 買い物動線・ゴミ出し動線
- 回遊動線
- 来客動線
- 料理動線
家族のライフスタイルと照らし合わせながら、チェックしましょう。
家事動線①:洗濯動線
家事動線の1つ目は「洗濯動線」です。
洗濯動線とは、洗濯物を洗う・干す・畳む・収納するまでの一連の流れを指します。
1つひとつの作業場所が遠かったり、何度も往復する必要があったりするとストレスになるので注意が必要です。
ランドリールーム・物干し場(サンルームなど)・収納場所の距離が短くスムーズであれば、快適に作業できます。
洗濯は毎日行う家事で工程数も多いため、時短につながる動線にしましょう。
家事動線②:掃除動線
家事動線の2つ目は「掃除動線」です。
掃除動線とは掃除機などの用具で部屋をきれいにしてから、ゴミを捨てるまでのことをいいます。
コンセントや水道の位置、掃除用具を収納する場所が特に重要です。
広い範囲に掃除機をかけられる位置にコンセントを設置したり、リビング近くに掃除用具の収納場所を設けたりするとスムーズに掃除ができます。
何度もコンセントの差し直しが必要など掃除動線が悪いと、掃除自体を面倒に感じてしまうので気をつけてください。
家事動線③:買い物動線・ゴミ出し動線
家事動線の3つ目は「買い物動線・ゴミ出し動線」です。
買い物動線とは玄関から荷物を収納するまで、ゴミ出し動線は各部屋のゴミを集めて収集場所に出すまでのこと。
どちらの動線も移動距離を短く設定することが効率化のポイントです。
特に買い物動線は、重たい食品を毎回遠いキッチンやパントリーまで運ぶのは重労働でストレスになります。
駐車場やガレージを設ける場合は、キッチンへ直接つながる動線を確保するのもおすすめです。
家事動線④:回遊動線
家事動線の4つ目は「回遊動線」です。回遊動線とは家の中に行き止まりがなく、ぐるりと回れることを指します。
行き止まりがないことで、部屋から部屋への移動が短くスムーズになるのが魅力です。
空間が広く感じられるため、開放感の中でゆったりとした気分を味わえます。
30坪の家でコンパクトに収めつつ、広々とした空間も楽しみたいという方は重視したい動線です。
家事動線⑤:来客動線
家事動線の5つ目は「来客動線」です。
来客動線とは、家を訪れる来客者が玄関からリビングなどの部屋に移動するまでのこと。
洗面所や浴室などプライベートな空間を見られないためにも、想定しておくと安心です。
来客前の整理整頓を楽にするため、リビング近くに収納を設けると短時間で片付けられます。
家事動線⑥:料理動線
家事動線の6つ目は「料理動線」です。料理動線とは、調理・配膳・片付けの流れを指します。
対面型キッチンなどキッチンとダイニングテーブルが近いと、食事前後の流れが円滑になります。
また、カウンター型ダイニングテーブルを設置すれば、忙しい朝でもすぐ片付けられるので時短につながるでしょう。
【関連記事】家事導線が楽になる間取りを3つご紹介 | 具体的な4つのポイント
家事動線が良い間取りのポイント
家事動線が良い間取りのポイントは、以下の3つです。
- 収納
- 移動距離
- 回遊性
意識することで家事負担を軽減でき、快適な暮らしにつながります。
ポイント①:収納
家事動線が良い間取りを考えるときは、「収納」を意識しましょう。家事を行う場所に合った収納を設置すると、効率的に作業できます。
大容量の収納は魅力的ですが、場所を間違えると収納まで往復する手間がかかるので注意が必要です。
特に考えたい収納場所は、3つあります。
- キッチン(備蓄食品の収納)
- 洗面室・ランドリールーム(衣類の収納)
- リビング・玄関(掃除用具・おもちゃの収納)
例えば、キッチンにはパントリーの設置がおすすめです。
食品の収納スペースが充実することで、買い物の頻度を減らせるメリットがあります。
また衣類の収納には、ランドリールームや物干し場近くにウォークインクローゼットを配置するとスムーズです。
洗濯・乾燥・収納の一連の流れを短い動線で作業できるので、時短につながります。
ポイント②:移動距離
家事動線が良い間取りを考えるときは、「移動距離」を意識しましょう。
1つひとつの作業場所を近くすれば作業時間も短くなり、快適に家事ができます。
考えておきたい移動距離は、以下の3つです。
- ランドリールームから物干し場、収納までの距離
- キッチンからランドリールームまでの距離
- 玄関からキッチン・パントリールームまでの距離
作業を始める場所から、収納など作業を終える場所までの一連の流れを考えておくことがポイントと言えます。
ポイント③:回遊性
家事動線が良い間取りを考えるときは、「回遊性」を意識しましょう。
仕切りがなく家の中をぐるっと移動できることで、家事の時短や開放感につながります。
回遊性で重要なのは、家族の生活でどの空間がつながっていると便利かを考えることです。
例えばキッチン・ランドリールーム・ウォークインクローゼットが近いと、料理をしながら洗濯や収納ができます。
家事の仕方やライフスタイルは人それぞれなので、家族間で丁寧にシミュレーションしてみてください。
回遊性が高まると、家族のコミュニケーションが増えるのも魅力です。
30坪の家で家事動線を考えた間取り4選
30坪の家で家事動線を考えた間取り4選は、以下の通りです。
- シンプルさを追求した無駄のない家(2階建て/約31坪)
- 家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家(2階建て/約30坪)
- 海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス(2階建て/約34坪)
- デザイン性に優れたガルバと無垢材の調和した家(2階建て/約31坪)
それぞれの工夫した点やメリットについて解説します。
事例①:シンプルさを追求した無駄のない家(2階建て/約31坪)
「シンプルさを追求した無駄のない家」では、以下の2点がポイントです。
- キッチン近くにパントリーやメイクスペースを設置
- キッチンの目の前にダイニングテーブルを配置
キッチン近くにパントリーを設置することで、すぐに食品を取り出せるためスムーズに調理ができます。
また、メイクなど作業ができるスペースがあることで、スキマ時間にさまざまなことに取り組めるのも魅力です。
さらにキッチンの目の前にダイニングテーブルを配置しているため、料理の配膳から片付けまで短時間で済みます。
事例②:家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家(2階建て/約30坪)
「家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家」では、以下の2点がポイントです。
- 玄関からキッチンへ通り抜け可能
- サンルームを設置
玄関からファミリークローゼットを通ってキッチンに行ける家族用の動線が確保されており、忙しい朝でも着替えてからスムーズに外出できます。
サンルームがあるため、天候を気にせず洗濯できるのも特徴です。
事例③:海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス(2階建て/約34坪)
「海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス」では、以下の2点がポイントです。
- 廊下は最小限にして部屋をできるだけ広く確保
- 4畳の納戸・ウォークインクロゼット・土間収納を設置
廊下は最小限に収め、部屋をできるだけ広く確保しているため、掃除がしやすい空間となっています。
4畳の納戸・ウォークインクロゼット・土間収納などデッドスペースを活用したことで、コンパクトに見せつつ十分に収納可能です。
事例④:デザイン性に優れたガルバと無垢材の調和した家(2階建て/約31坪)
「デザイン性に優れたガルバと無垢材の調和した家」では、以下の2点がポイントです。
- 可動棚の収納を土間や洗面室に配置
- ウォークインクローゼットにハンガーパイプを設置
収納スペースを可動棚にすることで、サイズに合わせた収納を可能にしました。
土間収納では靴はもちろん、サイズの大きな子どものおもちゃなども置けます。
ウォークインクローゼットにハンガーパイプを設置しており、畳まずに衣類を収納できるので時短につながるのもメリットです。
まとめ
家事動線を考えた間取りにすると効率的に家事ができるため、時短につながります。
意識したい動線は、洗濯・掃除・買い物/ゴミ出し・回遊・来客・料理動線の6つです。
それぞれの家事を始めるところから終わるところまで、一連の流れをシミュレーションすると有効な間取りにできます。
家事動線が良い間取りのポイントは、収納・移動距離・回遊性の3つです。
家事の手順や担当者は家族によって異なるため、ライフスタイルに合わせて考えましょう。
本記事の事例を参考にしながら、30坪で家事動線の良い間取りを実現してください。
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ECO家事の家の特徴は以下の4つです。
特徴①:家事負担を軽減するための家事動線
特徴②:ウォークインクローゼットなど考えられた収納
特徴③:キッチン・トイレ・建材などは多様な組み合わせから選択可能
特徴④:基礎断熱工法などエコエネルギー仕様
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